愛楽故郷味(第5回)

一人ひとりの日々の営みがふるさとを輝かせています

　ススキが首を垂れる深い秋。あちこちで美しい紅葉が見られ、気温の変化や風景の移ろいを感じる11月でした。

　10月末の「日本で最も美しい村まつり」では、高層ビルに囲まれた東京で「小宮の田植え踊り」の皆さんが村の伝統芸能をご披露くださいましたが、特に海外の方々が多く鑑賞されていたのが印象的でした。

　また11月13日には大玉村で初めて、「日本で最も美しい村」連合に加盟する県内五町村合同物産展が開催され、初出店の「村カフェ753」さんのベーグル、飯舘村産牛100％のビーフバーガーがいち早く売り切れるなど、多くの方々にご好評を頂きました。「小宮の田植え踊り」も素晴らしく、村産品も人気を博して、飯舘村の魅力を存分にアピールできた1日となりました。

　第1回から連続34回出場の「ふくしま駅伝」。今年は補欠なしでの出場でチーム全体が大きな緊張感に包まれていたとのことでしたが、昨年より16分もタイムを短縮する激走に勇気と感動をいただきました。村を代表しての堂々とした走り、その思いのほどに目頭を熱くしました。

　飯舘村で開業し、県内外に多くのファンを持つ名店「椏久里珈琲」がめでたく30周年を迎えたことも、村にとって喜ばしいトピックのひとつです。長年に亘り、大切にお店を育てられたことに改めて深く敬意を表します。

　ふるさと飯舘村を支えるのは、お一人おひとりの日々の営みそのものです。有り難きご縁を大切に人が人を思う心、ふるさとを愛する心、それらが無二の魅力となって、確かな力となります。

　冬に向け、ワクワクする楽しいイベントにも奮ってご参加ください。季節の変わり目、皆さま是非ご自愛されながらお過ごし頂けたら幸いです。