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あぶくまもちの新米収穫、 長泥地区での稲刈りなど「実りの秋」を感じる話題が続いた神奈月。 クマによる全国的な報道も後を絶ちませんが、入念に警戒しながらお過ごしいただき、村から配付したmont-bellのクマ鈴も是非ご活用いただきたく存じます。
この秋、「飯舘村敬老会」「村民スポーツ大会」「いいたてっ子発表会・赤蜻祭」「いいたて秋まつり」「いいたて村文化祭」など沢山のイベントを通じて感じたのは、これまでの積み重ねと未来への希望です。例えば、イイタネちゃん菊人形をはじめ、達筆な書や絵画、総合文化展の数々の展示には、皆様の思いと手間暇を込めた取り組みに舌を巻くばかりでした。地道に歳月をかけ編まれたレースや全村避難している時から始めたという思い出のアルバムも、その手まめな作業に脱帽いたしました。大切に過ごされてきた日々の証しです。
また、スポーツ大会や秋まつりに参加されているそれぞれの皆様が目標を持ち、生き生きとされているお姿に沢山お目にかかり、私も嬉しくなりました。
さらには、いいたて希望の里学園における、過去に学び、現在を知り、未来を想像 ・創造する 「いいたて学」の発表や総合文化展での独創的かつアーティスティックな作品に、これから紡がれていく未来へのワクワクを感じさせていただきました。
これまでの震災やコロナ禍など様々な艱難辛苦を一つひとつ乗り越えてきた、村民の皆様の力の根源そのものを垣間見た気がいたします。 そういった思いの中で、飯舘村を愛すべき「ふるさと」にしてくださった先達の皆様、諸先輩方に敬慕の念が絶えません。
老若男女、多くの世代の手仕事や才能が交錯する「芸術の秋」。想いを馳せ、手を動かし、ふるさとを愛でる、そんな豊かな村民性を感じさせていただきました。
「あれもいいね」「これもいいね」とそれぞれのアイデアや意見を認め合い、手と手を取り合って、各世代が輝ける村へと進んで参りたく存じます。