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平成24年9月6日
飯舘中学校多目的ホール
2学期から自前の仮設中学校で授業が始まった飯舘中学校の開校式が、福島市飯野町の仮設中学校で開かれました。
式では、来賓として震災後から1年3カ月の間お世話になった川俣高校高城友治校長や仮設校舎の建物をお借りした株式会社川口電気製作所松本圭二社長、福島市飯野町の関係者などが臨席し、開校式での生徒たちのようすを見守りました。
菅野村長はあいさつの中で「多くの関係者のご協力で、飯舘村の大切な子どもたちの教育環境を整えることができました」と感謝を伝えました。その後の佐藤村議会議長の来賓祝辞に続き、飯舘中学校生徒会による「新生飯舘中学校開校までの歩み」と題した、東日本大震災発災から飯舘中学校仮設校舎開校までの取り組みが発表され、生徒会長の西川茜衣梨さんは「まだまだ制約がある中での学校生活ですが、全国の皆さまからの励ましや村民の皆さまの思いを受け前に進んでいく覚悟です」と決意を宣べました。
また、この日は、開校を記念して梯剛之(かけはしたけし)さんによるミニコンサートが行われました。梯さんは1歳の時に小児がんによって失明した盲目のピアニストで、梯さんの美しいピアノの旋律に中学生たちはじっくりと聞き入っていました。
生徒会からスクリーンを使った震災からの取り組みが発表されました
梯さんによるピアノ演奏に真剣な表情の生徒たち