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8月27日(月曜日)
飯舘中学校 仮設校舎
飯舘中学校が、仮設校舎に移転をして2学期を迎えました。
福島市飯野町の工場跡を改築して整えられた仮設校舎は、内装に木をふんだんに使ったデザインで、教室には明るい光が差し込んでいました。また校舎前には除染を済ませた校庭があり、体育館も12月には敷地内に完成する予定です。
引越しは18日から4日間をかけて行われ、作業には職員と共に、保護者や生徒、スクールバスの運転手が参加。20日には岐阜県各務原(かかみがはら)市立中央中学校の職員・保護者・生徒による移転作業の支援も受けました。
始業式は27日、校舎内の多目的ホールで行われました。式の中で遠藤哲校長は、中学校に寄せられている多くの支援に感謝の言葉を述べ、「明るく前向きに努力して、支援してくださる方々の気持ちに応えていきましょう」と生徒たちに呼びかけました。
また、2学期の抱負を述べた生徒のうち、3年生の千葉裕太君は、「皆さんに感謝して生活したいです。震災前の飯舘中の生活を知っているのは、ぼくたち3年生だけなので、震災前の飯舘中に戻す気持ちで後輩たちを引っ張っていきたいと思います。この校舎に移れたのもたくさんの方々の支援のおかげです。今まで支援してくださった方々の期待に応えられるように学習面でも生活面でも3年生らしく行動していきたいと思います」と発表しました。
新しい教室は内装に使われた木の香りでいっぱいです