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4月26日(木曜日)午後1時30分~
飯舘村役場飯野出張所2階会議室
いいたてまでいな復興計画を具体的に推進するため、村民代表と有識者に委員を委嘱し意見交換を進めている委員会の4回目の会議が行われました。
赤坂憲雄委員長は開会にあたって「飯舘村は、避難先や施設がばらばらに分かれながら、ゆるやかにつながっている状態が続いていると考えます。その状態から、各施設や村民が、年月をかけてゆるやかに村内に戻ってくるような形が、これまでの議論を通じて見えてきました」と発言して、そうした形の復興には何が必要か、より具体的な議論を進めようと提案。各委員は、さまざまな事情に対応する村内・村外の施設の必要性や、復興につながる事業と民間活力の導入の仕方などについて、多様な意見を交わしました。
村民の委員からは、村民に対する不動産業者の貸し渋りがあるという情報や、雇用創出については、前提となる求職の現状把握が必要であるという意見などが出されました。
有識者委員からは、導入の可能性が考えられるさまざまな技術について情報が挙げられました。たとえば委員の一人からは、携帯端末のGPS機能を利用する線量モニタリングの技術が実用段階にあるという説明がありました。また別の委員は、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーについて、外国の売電事業の実例を用いて解説しました。さらに除染の技術については、核兵器開発に伴い出現した汚染地域の除染に取り組むアメリカの手法も紹介されました。
次回の会議では、各分野により詳しい専門家らを招いて具体的な話を聞き検討の参考にできるよう、準備が進められることになっています。