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1月30日(月曜日)午後3時~
飯舘村役場飯野出張所2階大会議室
第2回の行政区長副区長会議が、飯野町出張所内の会議室で行われました。村長、行政区長会長のあいさつに続き、臨時議会で議決された補正予算や、避難区域の見直し、除染の工程表などについて、経過を含めた報告がありました。また、住民懇談会の開催や、内部被ばく検査、税や保険についてなど、これから村民に周知する案件も説明されました。
続いて行われた質疑応答では、各行政区からさまざまな質問が出されました。
Q:早期の帰村が難しい高線量の地域もある。復興住宅の案はその後どうなっているのか。
A:例えば3分の2以上が帰れるようになるなど、村の分断を避ける一定の条件をふまえて、帰村の時期を考えたいと思います。高線量の地域の方には、低線量の地域に一旦住んでいただいて、さらに除染を進めてから戻ってもらうことも考えています。子どもがいる人などはさらに、除染後の線量でも判断に迷うでしょう。帰村が始まった後も、住宅の提供などを継続する1~3年なりの猶予期間が必要と考え、国に予算の確保を要望しています。
Q:「年間被ばく量が 1ミリシーベルトにならないと帰らない」という人も、「自分は年寄りだからすぐ にでも帰る」という人もいる。皆にアンケートをとって意向を把握するべきでは。
A:現状は随時把握したいと思っています。懇談会も活用します。しかしながら、戻るか戻らないかという話は、始まったばかりの除染を、今後十分に真摯に行ってからになると思います。
Q:除染の数値目標は。
A:当面は5ミリシーベルトが目標。現在のモデル事業は、予算の関係もあり、除染に適さない雪の時期に行われていますが、来年度は適期を選び、集中して除染を行うよう要望していきます。
Q:場所によって線量の差が大きい。各集落にモニタリングポストを設け、除染前後のデータが分かるようにしたい。
A:定点モニタリングが今後13カ所で行われるようになります。9地区の集会所10カ所と、3つの小学校の計13カ所を予定し、文科省が準備を進めています。
Q:現在の線量を安心安全という専門家の意見ばかりが先行している。我々には、危険だという人の意見も聞く権利があると思う。
A:専門家の意見は多様で、両方を聞くべきです。いろいろな話を聞く機会を作り、判断に役立つ情報を提供していきます。子育て中の人が専門家と直接話せる機会も作りたいと思います。そしてある段階で村が判断をしていきたいと考えています。