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末永瑞夫さんの生産したインゲンが、7月19日からJAふくしま未来を通じて出荷されることとなり、前日、末永さんがほ場で、収穫と選別の作業を行いました。
末永さんは、深谷地区で、今年5月からインゲンの定植を始め、現在は8アールほどのほ場で栽培を行っています。収穫時期を迎え、2週にわたる県の放射性物質検査で安全性が確認されたことから、村としても実に7年ぶりとなる出荷が再開されることとなりました。
この日、末永さんは、収穫したインゲンの長さや形を一つひとつ手で確かめながら、選果して箱詰めする作業を行いました。「飯舘の気候は、インゲンの栽培に適しているので、やわらかく味のよいものができる。食べてみれば分かる」と末永さん。震災前から、生産者でつくるインゲン部会の部会長を務めてきました。「部会が30年以上かけて研究してきた生産方法を、つないでいきたいという思いがある。手をかければ良いものができるから、やっぱり農業は楽しいよ」。
末永さんは、今後自宅を再建する予定ですが、当面は福島市内の避難先から通って、インゲンの出荷を続けるということです。
きれいにツルがからんだインゲンのトンネルで笑顔を見せる末永さん