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11月9日、福島大学で“中学生による”特別授業が開かれました。8月に「未来への翼」第一回・持続可能な社会研修ツアーでドイツに渡った飯舘村の18人の中学生。ここでは中学生たちが大学生の「先生」となります。集まった大学生は350名、教室に入りきれず、立ち見が出るほどでした。
授業をしたのは、3人の中学生です。再生可能エネルギーを中心にドイツの文化など滞在中の体験を元に報告しました。
質疑応答では、大学生のちょっと難しい質問にも自分の言葉で応えていました。
以下、その一部をご紹介します。
Q:再生可能エネルギーは日本でも導入したほうがいいと思いますか?
A:原発をやめたとしても火力に頼ったら石油の問題も出てくるし、「楽なんだけども環境に悪い」方法ではなく、環境に負荷をかけないエネルギーをもっと取り入れたほうが良いと思います。
Q:ドイツの人たちの「仕事」に対する考え方はどうでしたか?
A:昼休みを長く取り、夕方も早くに店を閉めて、家族と過ごす時間を大切にしていました。そのおかげで、買い物をするために急いでお昼を食べて、走っていろんなお店をまわったりして大変でした。
Q:避難生活をしていて残念なことは何ですか?
A:村に学校があるのに通えなくて、見えない壁があるみたいです。スクールバスで通っているので部活もできなくなって残念です。
進行:大黒太郎(行政社会学類准教授・福島日独協会理事長)
時間:13時30分~14時30分