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食材探訪 catoe オーナーシェフ 加藤智樹さん
食材探訪 Delicious iitate
飯舘村の未知のおいしさを探す時間
飯舘村には、豊かな自然、村ならではの伝統文化が存在し、何よりアグレッシブで温かい村民がいます。
“食材探訪“では、いろんなジャンルの料理人・シェフの方々に、飯舘村で美味しい食材を求めて時間(ひととき)を過ごしていただき、つくり手、そして食材との出会いをご紹介します。
Vol.1 「catoe」オーナーシェフ 加藤智樹さん
加藤さんは、郡山ブランド野菜や常磐ものの魚を仕入れるなど、地元「福島の食材」を活かしたイタリア料理の「catoe」のオーナーシェフ。
「catoe」では、食材の魅力をより深く知って欲しいという思いを込めて、加藤シェフが自信をもってをお客様に提供できるコースを日々ご用意しています。
飯舘村とのご縁は、「いいたての牛」をテーマにした肉のゆーとぴあさんとの対談をきっかけに、交流がスタートしました。定期的に、いいたての牛(飯舘産黒毛和牛)をコースに組みいれる中で、「今年は、飯舘村の夏の食材に注目してコースをつくってみよう!」と、発案。
8月の酷暑の中、2回に分けて飯舘村内をかけ巡りました。
飯舘村の"夏いちご”に出会う
いいたて夏秋イチゴ生産組合の菅野 幸蔵さんは、夏秋イチゴの品種「雷峰」「すずあかね」の2品種を生産しています。
「雷峰」は、際立つ酸味が特徴で、「すずあかね」は冬に出回るいちごとはひと味違う、爽やかでキレのある甘さ、そして名前の通り鈴のようにカワイイらしい見た目が特徴があり、洋菓子店からたくさんの依頼を受けています。「今年は暑すぎて、一気に赤く色づいてしまい、出荷が集中することも。気温が下がってくれば安定した出荷になるんだけど」と幸蔵さん。
訪ねた日は、いちごの花が開花しているタイミング。加藤シェフは、受粉活動に期待されているミツバチたちも夏バテ気味なんじゃないかな?と動きが気になる様子でした。
続いても、夏秋いちごの生産者「いいたて佐藤いちご園」さんを訪ねて
村には、夏秋イチゴの生産者さんが2団体おり、「いいたて佐藤いちご園」さんは、「すずあかね」を生産しています。
「例年にない猛暑で、ハウス内の気温が下がらず、いちごの花が咲いても実らずに枯れてしまう」、と佐藤さん。
外気をハウス内に取組む工夫をして、なんとか温度を下げようと工夫している、と伺いました。
髙野笑子さんのトマト
「トマトが苦手な人でも、髙野さんのトマトは食べれられる」という、噂のトマトは、「エコスウィート」という品種のミニトマト。
ちょうど田んぼのカメムシ対策の防除のドローンを飛ばしていた髙野さんの凜々しいオペレーター姿も見学させていただきました。
加藤シェフと髙野さんは、2024年11月にレストラン「catoe」で開催した「Catoe 飯舘村の秋」のコースを作るために菌床椎茸と鶉の視察させていただいたご縁があります。
今回は、「エコスウィート」と大玉トマトの「ファーストトマト」の圃場を見学させていただきました。加藤シェフ「甘くて、トマトの旨みがしっかりあって、濃い。美味し~い。髙野さんのエコスウィート、すごい」と感激。
このあと、どんなメニューに変貌するのか?期待が高まります。
ニコニコ菅野農園の「イータテベイク」と「ナツハゼ」
オリジナル品種「イータテベイク」のジャガイモを開発した菅野元一さんを訪ねました。
元一先生の解説により、イータテベイクやさらに改良を加えた新しい進化したジャガイモを食べ比べ、贅沢なひとときに。
「新しい進化したジャガイモが正式に登録されたら、使わせてほしいです」という程、加藤シェフも気に入った様子でした。ナツハゼの生産と商品開発に取組んでいる奥様の菅野クニさんがご登場。
2025年9月号「現代農業」に、菅野クニさんが寄稿したナツハゼの特集記事の掲載があるということで、「ナツハゼもおすすめよ!」とご紹介いただきました。
アスパラガスだけじゃない! 大渡農園さん
アスパラガスの生産に取組んでいる大渡さん。
「4月から5月に出る春先のアスパラガスがパワー全快で糖度も高く、是非、加藤シェフには春先のアスパラガスを食べていただきたい!8月の夏のアスパラガスは、春先より糖度は低くなるから、そのことをわかって料理に活かしてね。」と加藤シェフにアスパラガスを託しつつ、実は、アスパラガス以外にも、加藤シェフに紹介するよ!と、自家製オリーブオイルの塩漬け、アーモンドの木等など、大渡さんのおすすめ食材をぐるりと視察させていただきました。
食材探訪の締めくくりは、肉のゆーとぴあさん
「飯舘村に来たからには、肉のゆーとぴあさんの山田さんに会わないとね」と加藤シェフ。
飯舘村の夏のコースに使用する、いいたての牛の相談を行い、山田さんが育てた真牛を出荷する予定で決まりました。
※「飯舘村の夏」当日は提供したのは、経産牛(部位:ザブトン)。「食材探訪を通して村の方々と出会い、つくり手の物語を感じることができました。さて、これをどんなコースに仕上げようかな!」と加藤シェフ。
今年の新たなチャレンジにワクワク!
8月30日(土)に開催された、「飯舘村の夏」のコース料理をご紹介しています。是非、ご覧ください。Catoe 飯舘村の夏” Delicious IITATE in catoe スペシャルランチイベント開催レポート
~これまでの取組みはこちら~
●いいたての牛 肉のゆーとぴあ × catoe
いいたての牛 肉のゆーとぴあ×catoe●Catoe 飯舘村の秋
Catoe 飯舘村の秋













