福島県の北東部。阿武隈高原にちょこんとのった小さな村です。
芽吹きの春、風そよぐ夏、実り輝く秋、凍てつく冬。美しい四季と、地域に根ざした「までい」な暮らしが自慢です。
豊かな自然を満喫する高原ライフ
高原の冷涼な気候を生かして
村の中心部にクリニックと救急搬送を行う消防分署
採れたて野菜で豊かな食生活を
充実の教育プログラム地域に伝わる伝統芸能
便利とまではいかないが、不自由しないレベル
私たちは経済優先・効率優先の社会が必ずしも人々の幸せを約束するものではないことに気づきました。
このような速い社会(ファースト・ライフ)への反省として、「スローライフ」という言葉が新しい暮らし方を示唆する言葉として様々なところで唱えられています。しかし、この「スローライフ」って一体何なんでしょう。
ある村民がこう言いました。
「スローライフって“までい”に暮らしていぐごどなんだべ」
“までい”というこの言葉は、私たちが古くからなじんできた言葉です。
私たちは、親や年寄りから「食い物はまでいに(大切に)食えよ」「子どもはまでいに(丁寧に)育てろよ」「仕事はまでいに(しっかりした・丁寧に)しろよ」と教えられてきました。「手間ひまを惜しまず」「丁寧に」「時間をかけて」「じっくりと」そんな心が“までい”には込められているのです。
スローライフを私たちの言葉で表すとき、そこに込められた意味や心情までも分かりやすく表せるのが“までい”ではないでしょうか。
私たちは「手間ひまを惜しまず」「丁寧に」「時間をかけて」「じっくりと」「つつましく」暮らす、飯舘流スローライフを“までいライフ(MADAYLIFE)”と呼ぶことにします。
これは、私たちのふるさと飯舘村が本来持っている歴史や風土を今一度見直し、人間本来の楽しい「暮らしぶり」や「生きざま」をつくりあげようという、飯舘流スローライフの提案です。