
保護者が仕事で忙しく、学校から帰っても家で待っている人がいない――そんな子どもたちが放課後のひと時を過ごし、一緒に学んだり遊んだりする学童保育。夫婦共働きや「ひとり親」の家庭を支える重要なサービスです。飯舘村でも20年前に始まり、現在は義務教育学校「いいたて希望の里学園」に併設された放課後児童クラブ「つくしんぼハウス」で行い、子どもたちを受け入れています。

令和2年度に開校した同学園の校舎の中で、ゆったりした開放的な空間と木の温もりを生かした設備が特徴。学園の校庭や体育館も使えるので、子どもたちがのびのびと動き回れる環境です。利用は平日の午後6時まで。保護者が負担するのは、月額1500円(臨時の利用や夏休み・冬休みなどの長期休暇期間中は日額300円)のおやつ代だけです。

利用する児童は開所した令和2年度から次第に増えて現在は小学1~6年生の計26人。令和8年度には30人を超える見通しです。現在の職員は3人ですが、土曜日に開いてほしいという要望もあり「最低もう1人は職員を増やしたい」とのこと。保育士や教員などの資格や経験があればベターですが、無資格・未経験でも構いません。2年間の実務経験を積めば、研修を受けて「学童保育支援員」の資格を得ることができます。
勤務時間は午前9時半から午後6時までが基本ですが、夏休みなど長期休暇期間は午前7時半からということもあります。午前中は、やはり同学園に併設されている幼保連携型認定こども園「までいの里のこども園」を手伝います。

つくしんぼハウスが大事にしているのは、子どもたちがのびのびと過ごせる家庭的な雰囲気。学校やこども園と施設が一体のため、相互の連携が密なのも大きな特色です。月に1回は同学園の校長や村の教育長、教育委員会の担当者らを交えた会議を開き、情報と課題の共有を図っています。普段も、学童保育を利用する子の担任教諭から「今日は叱られたから、しょんぼりしているかも」などと、児童の様子を伝えられることがあるとか。こども園の手伝いを通じ、入学前から知っている子も多く、その成長を見るのが職員の楽しみだそうです。
3時のおやつと勉強(宿題)の時間が終われば、思い思いの遊びやゲームを楽しむ子どもたち。自由時間に楽しく安全に、仲良く遊べるよう見守るのも職員の大事な仕事。腕白盛りでなかなか言うことを聞いてくれないこともありますが、やんちゃだった子がトラブルの後に自分から「ごめんなさい」と言えるようになるなど、その成長ぶりを実感できた時は大きなやりがいを感じられるそうです。
東日本大震災・福島第1原発事故の影響で人口減少と高齢化が一気に進んでしまった飯舘村。復興の鍵は地域の未来を担う子どもたちです。子どもたちという“希望”を一緒に育む仲間を「つくしんぼハウス」は待っています。

――いいたて希望の里学園の充実した施設
――家庭的な雰囲気で児童の成長を見守る
――学校教諭らと情報を共有し課題に対応
――資格・経験は不問(働きながら取得も)
放課後児童クラブ「つくしんぼハウス」
〒960-1803 福島県相馬郡飯舘村伊丹沢字山田380
Tel:0244-42-0003 Fax:0244-42-1538