飯舘村森林組合は、1962年に創立された、森林の所有者が協同して林業の発展をめざすための協同組合です。2011年の東日本大震災前は、育った木を伐採して収穫し、薪、材木としての販売等を行ってきました。しかし、前述の震災に伴って発生した福島第一原発事故を機に、放射能の影響で、薪や材木としての販売が出来なくなってしまいました。また、2011~2017年は飯舘村が全村避難を余儀無くされたため、村内の森林は放置されている状況でした。そのため現在は、飯舘村の森林を再生するため、主な事業を間伐作業へと切り替えています。飯舘村森林組合は、林業の発展とともに、飯舘村の森林を守るため活動しています。
業務時間の大半が森林の中での作業になるので、好きな人にとっては、業務の中で大自然を満喫できる、とても魅力的な仕事です。
また、”緑の雇用”という林野庁補助の国の事業が有り、入社後3年間は研修を受けながら働くことが出来るので、業務未経験の方も安心して就業可能です。
飯舘村森林組合には、30~60代と幅広い年代の職員が所属しています。
業務の大半が現場作業のため、体力が必要な面もありますが、一方で離職率は低く、長年勤めている方が多いとのこと。
また、安全上の観点から、日が落ちてしまうと、基本、屋外での作業は出来なくなってしまうので、残業はほとんどなく、そのため、ワークライフバランスを保って、健康に、楽しく働いている職員が多いとのことでした。
※きこり…山林の木を切りだすことを職業とする人を指す
清水(しみず) 直土(なおと)さん(2022年入社)
森林組合の職員としての顔と、彫刻家としての顔を持つ清水さん。
田舎暮らしに憧れて、宮城県仙台市から、自然豊かな飯舘村へ移住してきました。その後、村内で仕事を探していた時に、“きこり”という響きに心惹かれ、森林組合への就職を決めたとのことでした。
「体力的に辛いこともあるけれど、一つひとつ出来ることが増えていくのが嬉しい」と笑顔でおっしゃっていました。平日は、自然の中で体を動かしながら仕事をし、休日は、彫刻の制作を行いながら飯舘村でのびのびと暮らしています。
佐々木(ささき) 淳一(じゅんいち)さん(2020年入社)
宮城県仙台市から移住してきた佐々木さん。
仙台で生活していた時、千葉県で発生した台風の災害ボランティアに参加する機会が有り、その際、きこりの方が倒れた木を撤去するため、チェンソーで木を切断する姿を目の当たりにしました。この時、「かっこいい。自分もやってみたい」と思ったことをきっかけに、きこりとして働く道を考え始めたそうです。
また、幼い頃から「いずれは自然の中で暮らしたい」という想いもあり、仙台市からほどよい距離にある、自然豊かな飯舘村に移住を決めました。
現在は、間伐作業に加え、現場測量や施工管理をすることもあるそうです。
社 名:飯舘村森林組合
所在地:福島県相馬郡飯舘村臼石字町310番地
電 話:0244-42-0055
求人情報:https://arwrk.net/recruit/iitate-sakura<外部リンク>
※職場見学のお問合せ先 0244-68-2850(担当:いいたて移住サポートセンター)