食べて、学んで、発信する!“日本で最も美しい村”の一つ、福島県飯舘村・復興支援ツアー開催

2026年9月5日(土)、『食楽』と『一般社団法人日本フードアナリスト協会』の共同主催により、飯舘村を訪ねる1日バスツアーが開催され、飯舘村を訪問いただきました。

今回のツアーは、2026年3月に、食の逸品を決める「第97回ジャパン・フード・セレクション(JFS)」において、村の6商品がすべて「グランプリ」を獲得するという快挙を達成したご縁から、
単に食べる・見るだけではなく、生産者の想いや歴史を理解し、その価値をSNSなどで社会へ発信する「食べて、学んで、発信する」新しいカタチの復興支援プログラムとしてフードアナリスト協会様が企画したツアーです。
★参加者は、フードアナリストとして食に関心が高い方々で、東海、関東、東北など遠方から総勢22名。

写真は、昼食会場となった、宿泊体験施設「きこり」にて。公務の合間に、杉岡村長も参加し、飯舘村への訪問御礼をお伝えするとともに、飯舘の食文化を通した交流を行いました。

オリエンテーション

飯舘村交流センター ふれ愛館で、飯舘村職員によるオリエンテーションからスタートし、東日本大震災の影響と全村避難、そして現在に至る復興への足跡を学んでいただきました。

村内に残っている盛り土に関するご質問がありました。

Q、バスの車中から盛り土が見えましたが、どのような管理がされているのか?
A、除染した際に取り除いた土をまとめて一時的保管しているものです。まわりに放射線が漏れないよう遮蔽しており、線量も国が定期的に図って安全性を確認してます。
順次浪江町にある保管場所運へんでいます。

村内畜産農家訪問~肉のゆーとぴあ~

「飯舘牛」の復活を目指して情熱を注ぐ若手畜産農家の肉のゆーとぴあさんへの訪問。畜舎や精肉施設を視察いただきました。
精肉店では、昼食にご用意している牛肉の部位や、牛の血統書をお配りし、牛肉のトレーサビリーティーについても説明しました。

「牛骨をなかなか見ることがない!」と興味津々のみなさん。

飯舘産黒毛和牛の熟成肉食べ比べ&郷土料理

宿泊体験館『きこり』にて、飯舘村産黒毛和牛のドライエイジングビーフ部位別食べ比べ、郷土料理づくしのお弁当をお楽しみいただきました。

本日の部位は、全部で5部位。そのうち3部位を組合わせた食べ比べ。
●トンビ(赤身)
肩甲骨付近からウデ(肩)にかけての筋肉で、形が唐辛子に似ていることから「トウガラシ」とも呼ばれる。片腕あたり約2kg(牛一頭から非常に限られた量)しかとれない希少性が高い部位。きめ細かく旨味が濃く、噛むほど旨味が引き立つ。

●ミスジ(霜)
肩甲骨の表面にしっかりついている筋肉なので、骨の味が感じられる部位。

●クリ(赤身)
牛のウデ(前腕)部分の上腕二頭筋にあたる部位。運動量が多い部位のため筋肉質で脂肪は少なく、ウデ特有の強い旨味とさっぱりとした後味が特徴。

●タワラ(赤身)
肩や前すねの近く(前すねの一部)に位置し、米俵のような形をした1頭から約1kgしか取れない希少な赤身の部位。
すね肉の上等品にあたり、大小の筋が細かく張り巡らされています。すね肉でありながら比較的柔らかく、濃厚で強い旨味を持っています。味わい: 煮込むとゼラチン質と脂、肉の旨味が溶け合って非常に柔らかく仕上がります。また、薄くスライスして焼くと、食感や風味がタンに似ているとも言われています。

●ウワミスジ(赤身)
赤身で柔らかい部位。骨から外すとすぐに色が変わってしまうため、単品での流通は珍しい。骨から外したてでこそ味わえる部位。

郷土料理のお弁当
までい工房美彩恋人 渡邊とみ子さんのメッセージ付お品書きをご用意しました。
「郷土食と飯舘村の菅野元一氏が育種・品種改良した「いいたて雪っ娘」かぼちゃと「イータテベイク」じゃがいもや、道の駅までい館の生産者の野菜を使っております。材料を”までい”に使って作りましたので、どうぞお召し上がりくださいませ。」

1,飯舘村産あぶくまもち使用 五目おこわ
2,凍み大根の煮物
3,凍み餅(あぶくまもち使用)
4,味噌じゃが(イータテベイク使用)
5,いいたて雪っ娘かぼちゃのそぼろあんかけ
6,いいたて雪っ娘かぼちゃのエビチリソース
7,アスパラガスの肉巻き
8,厚揚げの肉巻き甘辛煮
9,さつま芋の茎の油炒め
10,桃のコンポート
11,きゅうりの甘露煮
12,トマトのピクルス

いいたてづくしのメニューをご賞味いただきながら、グランプリ受賞者の生産者さんから、ブランドづくりの秘話をお話いただきました。

食後の交流タイム

食後は、生産者さんと直接交流できる時間。

ドリンクコーナーには、村カフェ753さんによる椏久里珈琲、なつはぜスカッシュ、飯舘どぶろくをご用意し、飯舘村を食べて、飲んで、食の多様性をご紹介しました。

ニコニコ菅野農園さんの、「森」探索

ニコニコ菅野農園さんの菅野元一さんが、”なつはぜの原木”やジャガイモの品種「イータテベイク」を育種している圃場、そして、「いいたて雪つ娘かぼちゃ」を育種している秘話を、時を忘れる心地よい風が吹く森の中を散策しながらご説明しました。

目の前で摘んだ、山椒やクロモジの香りを楽しむサプライズな体験も!

約40分の森の探索の締めに、奥様の菅野クニさんが冷た~い赤ピンクの色鮮やかな特製「なつはぜ水」をご用意してくださり、「なつはぜってきれいな色ですね~」とみなさんごくごく一気飲み!

までい工房美彩恋人さんの圃場&「福とみ」を訪ねて

「いいたて雪っ娘かぼちゃ」の育種者、菅野元一さんの開発秘話の講話の後、生産拡大に取り組んでいる、までい工房美彩恋人 渡邊とみ子さんの圃場を視察。とみ子さんが、飯舘村に暮らし、いいたて雪っ娘かぼちゃを生産する、生業としての生産者になった経緯、そして、多くの方々に伝え、広めている現在の活動を講和いただきました。

福とみでの講話を終えての帰り道。
道端に咲くオレンジ色のコスモスがいいたての風にそよがれながら、見送る花道を彩っていました。

いいたて村の道の駅までい館で、いいたてお土産タイム!

いいたて村の道の駅までい館には、ジャパン・フード・セレクション グランプリ受賞品の特設コーナーがあります。

参加者はフードアナリストだけあって、コーナーの写真撮影を行ったり、商品を手に取ってお買い求めくださったり。
ツアーの締めに!と、グランプリ受賞した雪っ娘かぼちゃのペーストを使ったソフトクリームをはじめ、村産品を使用したソフトクリームを食べている方々もいらっしゃいました。

ツアーの後、飯舘村を実際に訪問して感じたことを、早速情報発信してくださっている参加者さんがいて、まさに、単に食べる・見るだけではなく、生産者の想いや歴史を理解し、その価値をSNSなどで社会へ発信する「食べて、学んで、発信する」を実践していました。
このような機会をつくってくださった、一般社団法人フードアナリスト協会様と食楽WEB様、誠にありがとうございました!

★本ツアーは終了しましたが、一般社団法人フードアナリスト協会様、食楽Web様による募集時のアーカイブを以下ご紹介します。

フードアナリスト協会

食楽web