いいたて村の道の駅までい館

いいたて村の道の駅までい館は2017年のオープンから数えて6年目を迎えます。
開業から令和4年度末までで、延べ208万人の方にこの施設を訪れていただきました。とてもありがたいことです。
開業当時は飯舘村の避難解除と同時に帰村されてきた方々の生活を支えるインフラとして(生活用品や日用品、食料などが揃うコンビニ機能)、施設中央の「までいホール」を活用した村民交流スペース/カフェ機能を担うことが主な役割でしたが、日を追うごとに村の放射線量に対する安全の認識が良い方向へ変わっていき、人と車の往来が増えてこの施設へ立ち寄っていただける方々が増えていきました。

 

飯舘村の「花」、そして「黒毛和牛」

帰村される方々、営農再開される方々も増え、売り場も賑やかに飾られるようになりました。
現在好評をいただいている、村の農産物直売所が本格的に機能し出したのは2020年頃。
直売所へ出荷される帰村された生産者、避難先で農業を再開された生産者の方々が増えていき、売り場を増床して現在の店舗となりました。
併設されている「風の子広場」のおかげで、家族連れのお客様も多くいらっしゃいますし、駐車場のナンバーを見ていると他府県の車両も多く見られ、オープン当初から時間と共に客層も利用目的も多様化している様を日々感じています。

までい館の特色として「花」、と「飯舘産黒毛和牛」の取組みがあります。

までい館のシンボルになっている、飯舘村の「花」。
までいホールに天井からつるされている花玉は、全て生花です。
売場で販売している切り花は、ほとんどが飯舘村産!村内の花農家さんが、四季折々、年間通して30種類以上の花を生産しています。
★までい館花カレンダーで詳しくご紹介しておりますのでぜひ、いらしてください!

そして、飯舘産黒毛和牛の取組み。
震災前は繁殖農家、肥育農家、合わせ223軒もの農家さんが牛肉(黒毛和牛)を生産していました。震災後、件数は減りましたが、帰村してかつての産業を取り戻そうと、畜産業を営む生産者の方々がいらっしゃいます。
「飯舘牛」ブランドの復活には、沢山の課題がありますが、昨年、飯舘産黒毛和牛として、震災前の「飯舘牛」と同じ品質の牛が一頭出荷され、精肉をまでい館で販売しました。県内外から多くの方々がお買い求めに来てくださり、あっという間に完売しました。生産頭数は限られている現状ですが、飯舘産黒毛和牛を使用した牛肉の加工品販売や、レストランでのメニュー提供などを今後も打ち出していきたいと考えています。

道の駅までい館が目的地になる施設を目指して

かつて道の駅は立ち寄る場所だったと思いますが、現在は「目的地」に変わったと思います。
私たちも、いいたて村の道の駅までい館も多くの方々に、「あそこに行ってみたい!」「行ってみよう!」と思われる施設を目指して、イベントを開催したり、日々「本日の逸品」としておすすめの商材の紹介や、手書きPOPでおいしい食べ方を紹介しています。

何より、会員の生産者さんが出荷してくださるからこそ、道の駅までい館の販売コーナーが彩り豊かになっていることに感謝して、「いいたてらしく」、「飯舘村ならでは」を考えながら日々奮闘しています。

 

Instagram公式アカウント:@madeikan31
いいたて村の道の駅までい館公式ウェブサイト

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