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Restaurant Cache-Cache
猪岡暖子シェフ
「食には様々な楽しみが隠れている」という思いを込めて、“かくれんぼ”という意味の仏語「カシュカシュ」を店名に。目にも舌にも美味しいフランス料理を気負わずに楽しめる、フレンチながら入りやすい雰囲気が魅力で、料理は、野菜をふんだんに使った身体に優しいフランス料理です。
東京都生まれ。短大時代、アルバイトで飲食業の面白さに魅了され、卒業後の2000年に仙台のレストランで料理人としての第一歩を踏み出し、2003年、料理とパティスリーの修業のため渡仏。帰国後、代官山のフレンチ【ル・プティ・ブドン】などでデザート部門を任される。また、市ヶ谷のフレンチ【シェ オリビエ】などで料理の修業を重ね、開業準備期間を経て2014年12月に「Restaurant Cache-Cache」をオープン。
★ゴ・エ・ミヨ2023、2024受賞
★ゴ・エ・ミヨについて
1972年にフランス・パリで誕生したレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』。現在は世界15ヵ国にて刊行・展開しており、単なる評価本ではなくその国の食文化を掘り下げ、その土地の持つ地域性(テロワール)に注目することで食の「今」を伝えています。レストランやシェフだけでなく、食材の生産者などにも注目して総合的に評価する姿勢は、媒体として高い信頼を得ています。特に、「新しい才能の発見」 に力を入れ、新進気鋭のシェフをいち早く見出すその先見性に定評があります。2023年版では、初掲載の東北地方を含め、初の日本全国、501軒の「今、行くべき店」をご紹介しています。
<アミューズ> 鯖 なつはぜビネガーのマリネ
まずは見て楽しむ。
なつはぜの鮮やかなパープルが美しく、崩すのがもったいないなと思うほどに期待が高まります。
ふわふわな鯖のマリネ。マリネにはニコニコ菅野農園さんの『なつはぜビネガー』、『なつはぜジャム』が使用されています。
クリームにはフリーズドライのなつはぜの実の粉末が使用され、酸味が効いておりさわやか。この後の食欲をかきたてます。アミューズに使われている”なつはぜ”
・ニコニコ菅野農園さんの『なつはぜビネガー』、『なつはぜジャム』 ※オンライン購入はこちらから
・武藤やい子さんの「なつはぜ(乾燥)」<スープ> 菊芋のブルーテ
菊芋とはキク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのはその肥大した根の部分。
芋と言ってもキク科の植物なので芋類にあるでんぷん質がほとんど含まれていません。
その代わりイヌリンという物質が豊富で、それが糖尿病や肥満の改善に効果があり注目されているそうです。寒さが染み入る冬に、菊芋のこ濃厚なスープ。素材を存分に味わえて、胃が温かくなりほっとします。
★ブルーテ=濃厚なスープ
<オードブル> 雪っ娘かぼちゃのタルト
いいたて雪っ娘かぼちゃは、そのまま食べるとビックリするほど甘いのが特徴です。そのため、ポタージュやデザートにすることが多いのですが、
猪岡シェフは、豚のスパイス煮込みと一緒にタルトに仕上げオードブルの一品にアレンジ!
リーフ型のチュイルにも、いいたて雪っ娘かぼちゃが使われています。
お酒をお供にするのであれば、白ワインがおすすめです。オードブルに使われている”雪っ娘かぼちゃ”
・までい工房美彩恋人さんの『いいたて雪っ娘かぼちゃのペースト』 ※オンライン購入はこちら<魚料理>岩姫サーモンの燻製 ふきのとうソース エゴマ ムング豆 リゾット
魚料理に使用した“エゴマ”は、いいたて結い農園さんのもの。
地元では「エゴマを食べると10年長生きする」といわれ、“じゅうねん”とも呼ばれています。エゴマとともにマスタードシードも使用されていて、口内の食感遊びが面白い!
実は食感だけではなく、お皿がサーブされる瞬間、エゴマの香ばしい香りが広がります。
香りの秘密は、リゾットに和える前に、エゴマに火を通して香りを立たせているからだとか。ふわふわのサーモンとふきのとうソース、リゾットを一緒に口に含むと、春をすぐそこに感じます。
魚料理に使用されている“えごま”
・いいたて結い農園さん ※オンライン購入はこちらから<肉料理> 熟成肉のステーキ 赤ワインソース
熟成肉のステーキは、肉のゆーとぴあ 山田豊さんにお肉セレクトをお任せしているとのこと。
「季節コースのお値段で熟成牛使ってしまうのは大奮発なんですけど、2月のみの企画コースです! 部位はその時により異なりますが、赤身系の時は、味わい深く、サシ系の時は仙台牛よりもたれず愉しめるインパクトが大きいです。」と猪岡シェフ。
宮城県のお野菜に石榴がちりばめられて、華やかな一皿に目を奪われました。<デザート> フロランタン
「フロランタン」といったら、長方形やスティック型にカットしたサブレ生地の上に、キャラメルでコーティングしたスライスアーモンドをのせた焼菓子を思い浮かべると思いますが、猪岡シェフのフロランタンは、立体的!
フロランタンを作る素材は同じだけれど、印象が全く違う。ザクザク、サクサク、しっとりふわふわ、ジンジャーアイスクリームのさっぱり感で、お食事が締めくくりになります。飯舘村の訪問を通して
岩沼市のレストランから飯舘村までは約1時間30分。
9:30~から肉のゆーとぴあさんを訪問し、飯舘村の畜産業に対する思いを現場視察を行いながら理解を深め、午後からは、村の特産品である“いいたて雪っ娘かぼちゃ”の生産者さんを訪問し交流を深めました。
また、道の駅までい館にもお立ち寄りいただき、簡易検査を継続して行っている状況もご覧いただきました。一日の視察を終えて、
「宮城の食材使わせて頂いている時も勿論ですが、丹精込めて作ってくださっている食材を皆様にPRできたり、喜んで頂ける形になるようほんのちょっと自分の感性を加える事が出来たり、またリアクションを肌で感じられたり、料理人の仕事は面白いです。」と猪岡シェフ。★視察時の様子はこちらをご覧ください @restaurant_cachecache
流木がオブジェに大変身
“どぶろく”をお土産に購入しようと立ち寄った「気まぐれ茶屋ちえこ」さんのお店から、不要となった“流木”をいただいた猪岡シェフ。
廃棄してしまうなんでもったいない‼ 店内装飾にアレンジしてくださいました。2月いっぱいでスペシャルな季節のコースは終了いたしますが、今後もこのご縁を紡いでいけるように取り組んで参りますので、ぜひ、ご利用ください!
お誕生日やご家族のお祝いごとに、とってもおすすめです。TEL (ご予約用)050-3503-0541
営業時間
LUNCH 11:30〜14:30 (L.O.13:30)
DINNER 18:00〜21:30 (L.O.20:00)
住 所 宮城県岩沼市土ヶ崎2−2−17