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隣りの芝生は 青くない...

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年1月5日

 正月ですので「イソップ物語」からひとつ。題は「肉をくわえた犬」というものです。1匹の犬が大きな肉をくわえて歩いている内に鏡のように美しい小川にさしかかったそうです。ふと下を見ると、そこにも1匹の犬がいて自分より大きな肉をくわえた犬がいました。「よし、おどかしてあいつの肉もとってやろう」と思って大きな声で吠えたそうです。そしたら、ジャボン!っとくわえていた肉が川の中に落ちてしまったという話です。

 「イソップ物語」の中で「欲張り」を戒いましめる有名な話です。他人のものが何かにつけて、よく見えるということは日本でも「隣の芝生は青い」などということわざがある位です。「もっと、もっと」といくら追い求めても切りがないということでもあるでしょう。欲を出すより、まず「自分の境遇に感謝する心」をもつことが大切ということにも、この話は使われているようです。

 今私たちは、避難生活の中で大変な思いを強いられているのですから「感謝」などということは全く考えられません。しかし、3月末には避難指示解除になるのですから、その後の暮らし方が問われることになってきます。6年目ゆえ、周囲の見る目も少しずつ変わりつつあるという話も聞こえてきます。欲を広げていって「イソップ物語」の犬にならないように隣の「芝生の青さ」と比べずに自分の「芝生」を青くするよう、自ら努めていかねばならないのではないかなどと、新年に当たり「イソップ物語」から考えさせられたことでした。


平成28年12月12日
飯舘村長 菅野典雄